2023/10/13 19:00


1956 星光人形店入社 彫刻家 中野四郎氏に師事(埼玉大学講師)

1961 創型会 彫刻展 会員となる

1969 星光人形店退社 独立開業

1971 岩槻人形協同組合事業 岩槻城址公園人形塚モニュメント原型制作に参加

1975 岩槻桐塑人形研究会が発足入会する

1976 創型会彫刻展に於いて創型会賞受賞

1982 新翔会 創作人形展に出品(銀座ハマノヤ画廊)

1990 岩槻工匠たちの人形展に於いて 参議院議長賞受賞

1996 通商産業大臣指定伝統工芸士の認定取得

1997 全国伝統的工芸品まつり 雛人形コンテストに於いて最高得票獲得

1998 関東伝統工芸士会作品コンクール出品優秀賞受賞

1999 岩槻市(現・さいたま市)美術展第3部彫刻部門朝日新聞社賞受賞

2002 関東伝統工芸士会功労賞受賞

2003 伝統工芸ふれあい広場・富山全国伝統工芸士作品展に於いて 親王飾り金閣雛が入賞する

2006 経済産業省関東経済産業局功労賞受賞

2009 経済産業省大臣表彰功労賞受賞

 

私は、中学生の頃から人形師の父を手伝っていました。縁があり15歳で、ある親方の元へ。

修行を始めて3年ほどで、経営も手伝うようになりました。20歳のとき、親方が42歳の若さで急逝。遺された家族を放っておけず、人形づくりを一時中断して問屋業に精を出しました。後に親方の息子へ経営をバトンタッチし、晴れて人形師として独立をしました。

 

彫刻の経験を活かし、他にはない自分らしい人形の形になってきたと思ったのは、人形師として5年経つころでした。

 

ありがたいことに、テレビや雑誌に取り上げていただくこともありました。

そのおかげもあり、40代から50代当時は寝る間を惜しんで仕事をしていました。

今や私も81歳になり、忙しく働いていた時のような仕事量はなくなりましたが、お客様から暖かいお言葉や喜びのお言葉をいただくたびに私の励みになり原動力になっております。

 

この業界に入り職人として約60年が経ち、

江戸木目込み人形の魅力や技術を知っていただくとともに、この伝統的工芸品を絶やすことなく後世に伝え、生涯現役で守り続けたいとおもっております。

 

ご両親がお子様のために選んだお人形をお子様が大きくなった時に、

「このお人形でよかった」「私のために素敵なお人形を選んでくれたんだ」

 

また、そのお子様がご結婚されお子様が生まれた時に、ご両親のようにこの子のために

「素敵な人形を」「大人になっても飾ってもらえるお人形を」

 と思ってもらえるよう、お人形に思いを込めています。

 

お子様のために初節句のお祝いで、一生のお守りで買うわけですから、11つ気持を込めて作っております。

 

 

大切にしている言葉があります。

それは一期一会

一生に一度だけ会う』あるいは、『一生で一度だけあること』という意味です。

人形と人の出会いも、一期一会。

初節句のお祝いは、一生に一度きり。

末永く、お子様の幸せと健康を願って、飾っていただければと思っております。