2023/10/15 18:00

有松人形工房 展示・販売室 【雛の蔵】

古民具の家具でしつらえた蔵には、今まで製作してきたお人形の展示・販売を行なっております。



お子様連れの方にも安心して足を運んで頂けるよう、ゆっくりくつろげるスペースもご用意しています。


長年に渡り人形製作のお手本にとコレクションをおこなってきたお人形の展示も行っております。

明治〜昭和の古き時代を感じさせるお人形達。



たくさんのお人形達が皆様をおまちしております。

 


【雛の蔵を彩る人形以外の作品達】


『貝合わせ』 

平安時代から江戸時代にかけて伝わった日本の伝統的遊びの一つである「貝合わせ」。富嶽三十六景、源氏物語など、忘れ去られようとする古来日本の風景を一枚一枚に鮮やかな色彩で描いています。



『羽子板』


古来日本の風景等を描き、胡粉で盛り上げをおこない、

仕上げに金沢の金箔を使用し箔押をしております。

お人形と一緒に飾れるサイズから、羽子板だけで飾れる存在感があるものも御座います。

 

羽子板をお正月に飾る、あるいは、女の子の初正月に贈るのは

魔除けや厄払いといった意味が込められています。

また、無病息災のお守りとしての意味も持っています。

1年を通して飾って頂くこともできます。

 

新年の幸福を祈り、お子様が幸せに健康ですくすくと育つようにと願いを込めて飾って頂ければ幸いです。


『戌筥』



 戌筥とは雄雌一対の犬をかたどった張子の箱です。犬は安産、多産の象徴であり、子犬は丈夫に良く育つことから安産と幼児の無病息災を祈るお守りとして飾られました。

 

昔は上流階級の間で戌筥を産室に飾り安産を願い、子供が無事生まれると戌筥を子供の枕元に置く習慣がありました。江戸時代の頃には宮参りや嫁入り道具の一つとしても持参されました。やがて子供の成長と幸せな未来を祈る意味も込め、雛段にも飾られるようになりました。戌筥の中には守り札や白粉、畳紙、眉掃きなどを納めていたそうです。現在では、ご結婚、ご出産、初節句、などのお祝いとしてご利用いただいております。犬張り子、お伽犬、宿直犬、狗筥、犬筐と別名があります。




『有松人形工房の戌筥』は、一つ一つ手作業で時間をかけ丁寧にお作りしています。おめでたい柄を描いて戌筥を制作しました!(埼玉県小川町の和紙を使用しています。)和紙を使うことで、軽くて丈夫になります。和紙でかたどった後、胡粉を塗りヤスリをかけます。胡粉を塗りヤスリをかける作業は数回おこない滑らかな手触りになるように丁寧に仕上げています。最後に細かな絵や顔を描き金箔押しをしています。

(金箔は金沢の金箔を使用しています。)